19.出版詐欺?~住所がわからない人にお金を払ってはいけない~

前回からのつづきです)

Tさん・・・今回の話の紹介者
先生・・・私に本を出さないか?と言ってきたグレー人物
麻衣ちゃん・・・懇意にしている友人で司法書士

先生に送ったキャンセルと返金のメッセージは、案の定スルーされました。これまでと同じく、既読はすぐに付くけど返信が一切来ないというパターンですね。

麻衣ちゃんにその旨を報告すると、「内容証明(郵便)を送ってあげようか?ぷらちゃんなら無料でやってあげるよ?」と言ってくれました。こういう友人は本当にありがたいです。

ですが、なんと私は先生の住所がわからないのです。

今にして思えば、名刺も渡さず住所もわからない人物に20万も振り込むなんてまったくの愚行だと思います。

けれど、普段から交流があるTさんの紹介だったことや、Tさんのセッティングで直接会って話をしていること、Tさんが師匠のように慕って日頃から親しくしている人だったこと、そして多数の著書があって私の周りの人脈の中ではそれなりに尊敬されている先生だったため、そもそも人格を疑う気持ちがまったくありませんでした。名刺を切らしてしまうことも、ビジネス上ではたまにあるので、そのときは疑問に感じませんでした。

加えて、過去記事の「14.出版詐欺?~先生は限りなく黒に近いグレーな人物?~」でも書きましたが、物事を肯定的にとらえているうちは、たとえ検索をしてみても、悪い情報が浮上しにくいので、私の場合はせっかく事前に検索をしたのに、何の役にも立ちませんでした。

「ありがとう。でも、私、先生の住所がわからないの」と麻衣ちゃんに告げると、麻衣ちゃんは先生のサイトから「特定商取引法に基づく表示」というページを瞬く間に探し出し、ネットに掲載されている住所を見つけてくれました。はー、プロはやっぱり違うね。こうことには慣れているんでしょうね。

でもこの住所は果たして有効なんだろうか?

先生は相当多くの人の恨みを買っていると思うので、正しい住所や連絡先を表にだすかしら?

「本を一杯出しているぐらいの人だから、出版社とのやり取りの手前、こういうところにウソは書かないんじゃない?それにこれがウソなら、出版社のほうに内容証明を送るって言う方法もあるよね」

なるほど。一個人のクレームは無視されるかもしれないけど、司法書士事務所の名前で届いた内容証明郵便なら出版社も本人に連絡してくれるなど、それなりに対応してくれるのかもしれない。

私は20万円が戻って来るとはあまり思っていないのですが、それぐらい払ったのならその金額に見合う経験をしてみたいよね。先生に内容証明郵便を送ったらどうなるのか?法的な規制はないのでたぶん無視される気がしますが、自分の社会勉強としてやってみたいな、と思いました。

ただ、そこまでやるなら、司法書士ではなく弁護士のほうがよかったなか?という思いもちょっとね^^届いた時のインパクトが違うもの。

 

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