12.出版詐欺?~数字が大事なんだそうです~

前回からのつづきです)

全額を振り込んだらすぐに先生からまたFacebookメッセージが届きました。

「編集者が驚くようなすごいプロフィールをつくりましょう」ということで、要約すると、編集者の関心を引くような数字を盛り込んだプロフィールを考えて送って欲しい、と。

はー、ないよ、そんなの、ありませんwww

言いたいことはよくわかるが、私、そんなに全然すごくないです(笑)え?メルマガの読者数?いないよ、ゼロです。メルマガ出してないもん。え?社員教育で一人前にした人数は何百人?ノー、ノー、単位が違います。20人ぐらいじゃないですか?研修や講演で受講者・参加者とは山ほど接していますが、コンサルとして濃く深くガチで関わったのはそのぐらいじゃないかなぁ。

だけどここで「ない」って言っちゃダメなのよね。というのは、私自身がコンサルとして法人さんの社員教育を年間を通して担当することがあるわけですが、そんなときにこちらが出した課題に対して「えー、できませーん」と弱気であとずさりする人よりも、たとえ上がってきた内容がへんてこりんであっても、「はい」と返事一発で一生懸命仕上げてくる人のほうが、圧倒的に好感度が高いから。

この時点で私はまだ、大きな疑いを持っておらず、「本当に本なんか出版できんのかよ?」と首を傾げつつも、そのかたわらで多少の夢と妄想が膨らみ始めていたので、先生の前では「やる気のあるいい子」でいたいわけです。(笑)

だから、この場合は、一途に前進を信じ切って、たとえ変な数字でもいいからしゃあしゃあと知らんぷりして出すべきだと考えて、やけに多い転職回数とか(爆笑)無くした財布が戻って来る率100%!とか、講師仲間の間では体脂肪率1位!とか、とにかく何でもいいから出しちゃえーと思って出しました。あ、もちろん、まともな数字もそれなりに入れましたけど。

けれど、その内容を今読み返すと、なんだか逆にふざけすぎていて、誠実さが感じられないですね・・・

私は今回の紹介者であるTさんのシンパの人達のように、先生をあがめる気持ちがないし、出版に対しても「這ってでも食らいついていく」というよりは「20万で本が出せるなら御の字だー」ぐらいの軽い気持ちだったので、それがやはり提出物に出ちゃっています。まとめ方も、なんとなく雑です。なるほど、こういうことは時間が経って気付くものですね。やはり自分の本音は文章に現れるんだな。

 

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