11.出版詐欺?~ある日突然先生からメッセージが届いた~
(前回からのつづきです)
そんな感じで取材(だったのか、あれは?)が終わり、この件はあれで終了と思っていた、ひと月半ぐらい経ったある日、先生から突然Facebookメッセージが届きました。それは「本を出しませんか?」という内容でした。「え?本当だったの?」という思いと「へー、やっぱり来たか」という思いが交錯したのが正直な感想でした。
そもそもこの話は元々、「先生がぷらたなすさんの本を出したいと言っている」という一言から始まった話でした。けれど、直接会ってお話をしても本や出版の話が一切出て来なかったので、あれはネタ集めのための釣り餌のようなものだったんだろうな、と思っていました。元々そういうことには腹が立たないし、気にならないタイプなので、世の中っていうのはそんなもんだろう?みたいな、変に達観する気持ちが常にあります。(むしろ、有名人と直接話ができてラッキー!ぐらいの感じ?)
だから先生から「本を出しませんか?」というメッセージが届いてうれしい感情はもちろんありましたけれど、それよりも「ふーん、ホントだったのね」という気持ちの方が強かったです。
ただし。
そこからが問題で(笑)無料で済む話じゃないんですよ、これが^^
このシリーズの前半では、誰の目に触れるかわからないので事実を曲げて30万円と書きましたが、実際は20万です。
内訳は協力メンバーへのギャラと当面の活動費なんだそうです。本件はどうやら手伝ってくれる仲間が3人いて、その人たちは皆、出版には実績があるそれなりの人達のようですが(名前と肩書もチラッと書いてありましたが)、私は知りません。でも、その人たちに支払うんだってさ。
お金は預り金という扱いで、これから企画を立てて売り込みにかかり、自分としては高確率で出版できると考えているが、できてもできなくともお金は返す、と。また、入金が確認できた時点で公式な預かり証を出す、とも。
期間は半年間で、その間に結果が出せなくとも預り金は全額返す、と。(これらは現時点では全部ウソだったと言わざるを得ない)
先の「囲む会」では、高飛車で決して感じのいい人ではなかったのに、この人は文章になると人格が変わるようで(笑)文面は説得力と熱意が感じられて、読んだ感じとしてはなかなかうれしくて心地のいいものでした。
今までの一見まともな経緯から言っても、うさん臭さや変な怪しさはなかったので、私の判断は「乗るか」「乗らないか」だけに集約されていました。で、ここから先の経緯はこのシリーズの前半に書いた通りです。結果的に私は1割の怪しさを感じつつも、乗ってみようと思い、先生に20万円を支払いました。
ところでこの時期はちょうど確定申告の時期で、私の場合は確定申告をすると年間で過払いになっている源泉徴収所得税が戻ってくるのですが、今年は還付金が40万近くになることが分かり、自分としては予想外の収入が入る見込みがありました。そのため、万が一、詐欺だったとしてもそれの半分の金額ならあきらめがつく、という気持ちがあったことは確かです。