田舎で研修をするということ

 

土曜日は、郡部にある製造業のリーダー研修でした。
スタッフの数は40人ぐらいでしょうか。
いや、毎年数名受け入れている、
ベトナムの実習生(ALL女子)を含めると、
もっと多いかもしれません。

 

内容はいまや「お任せ」(笑)
年に二回お願いされて、
「うちの社員をしっかり教育してくれ by 社長」
みたいな感じです。

 

もう4年越しのお仕事になるので、
今回は、動画を活用して、
作業スタッフの皆さんとの関わり方を練習しました。

 

手順をミスしてしまったスタッフ役と、
報告を受けるリーダー役とに分かれて、
今回は、責めずにじっくりと話を聞き出し、
真の原因を探るというワークです。

 

全員やります。両方やります。
やってすぐにPCで再生して、
自分の話し方や言葉遣いをチェックしたり、
内容が良かった人をお互いに褒め合ったりします。

 

動画はいいですよ。
見ている方が勝手に気づいて勝手に反省して、
勝手に行動が変わるので、まさに講師要らずです。w
自分はかなり活用しています。楽だしー(笑)

 

でもね、これが普通にできるようになるまで、
4年かかったってことかなぁ・・・

 

やっぱり田舎の会社さんは、
そもそもこういう、
コーチングとかコミュニケーションの
研修を受けたことがないので、
ロープレとか最初はすごく戸惑います。

 

今までの研修と言えば、
偉い先生がやってきて、
難しい法律とか、雇用関係の手続きとか、
そういったものをひたすらしゃべり、
参加者はただ、資料を見ながら、
必死にメモを取るだけだったからね。

 

だから、「はい、2人一組になってー!」
というだけで、びっくりしていたし、
動画撮影には非常に拒否感があって、
一番最初に研修したときのアンケートでは、
みんなから「やめて欲しい」「恥ずかしい」と、
ブーイングの嵐でした。
むしろ、こっちがそれでびっくりした(笑)

 

業種柄、リーダーさんも一般スタッフも、
女性が多い職場なんですが、
田舎なので「前に出たくない」という人が多いし、
お互いの家族構成とか旦那の勤め先、
子供の進学先・就職先、
誰が病気した、誰が引っ越した、
もう、みんなわかっているので、
ことさら、会社でも変なことはしたくないんですよね。

 

でもやっぱり、継続は力、だな。

 

たった年に二回でも、
「あ、この講師はこういう研修をする人なのね」
ということが浸透してきて、
私のほうも、名札が要らないぐらい親しくなると、
もういまは、なんでもやってくれますね(笑)
それに、楽しんで参加してくれます。

 

だから本当は、研修と言うのは、
一人の講師に継続的に頼むのも有効な方法だと思うよ?
こちらも皆さんのお仕事内容がすみずみまでわかるし、
その会社で、何が一番問題なのか、
すごく見えてくるからお互いにやりやすいですよね。

 

むしろ、田舎の会社ほど、
細く長くが必要なのではないかな。
今回はそんな風に思いました。

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