人材募集・人材集め。優秀で使える人材は「低き」に流れ込んでくる
(画像出典:inspiration-gallery.net)
かっこちゃんのはなし
植物状態の患者さんにも意識はある!
先日、衝撃的な内容のお話を聞きました。
植物状態の患者さんには、
実は意識がちゃんとあって、
周囲の話も全部聞こえているかも
しれないんです!
そのためにどうやって、
意思疎通をはかっていくか?
ということを、
ご自身の成功体験を通して、
人に伝える活動をしている人がいます。
その人のお名前は山本加津子さん。
山元さんは、突然の重い脳幹出血で倒れ、
医師達が、今後意識が戻ることはなく、
回復の見込みはないと告げ、
「たとえ生きても一生植物状態」
「死なせてあげてください」
と明言した、男性の同僚の、
その後のわずかなまばたきから、
意思の存在を確信し、
その方が意思疎通できるまでの回復を
様々な介護とリハビリで、支援した人です。
実際の回復の様子は以下の動画をご覧ください。
⇩⇩⇩
この方が、4年前から、
ボランティアさんなど、
多くの方達の支援を受けながら、
一人暮らしを開始したことで、
活動自体の温度も、
少し低くなった気がしますが、
植物状態の患者さんの
回復と意思疎通を目指すサイトは、
以下です。
⇩⇩⇩
山元加津子さんを応援する知人
で、今日はそちらの話ではなく、
山元加津子さんの存在を、
私が知るに至った経緯なんですが、
実はご夫婦で彼女を熱く応援している、
ある支援者の知人から聞いたんです。
二人ともご年齢が私より上だと思うので、
もしかしたら、今はそれぞれに、
退職されているのかもしれませんが、
それにしては、私の想像を超えて、
まるで専属アシスタントや秘書のように、
仕事と言ってもいいぐらいの、
全方位をカバーするすごいお手伝いです。
ちなみにその知人と山元さんは、
お互いに遠く離れた、
違う地方に住んでいるので、
常に一緒にいるわけではありません。
ですが、山元さんが講演などで、
当地を訪れる際には、
広報からチケット売りから書籍販売、
そして(たぶん)足や宿の手配まで、
一手に引き受けているように思われます。
当地ではまさに、
彼女あっての山元さんではないか?と、
思ってしまうぐらいです。
私には無理だー、そんなこと。
もし思うところがあって、
誰かの支援をしたいと思ったとしても、
あのぐらい全身全霊はできないよ。
いったいなにがその源なんだろう・・・
支援者が向こうからやって来る
すると先日、その彼女から、
山元さんの講演CDをいただいたんです。
早速聞いてみると、山元さんという方は、
ちょっと天然なところがある方の様で、
小さい頃から、どこかに落っこちたり転んだり。
大人になってからは、(出張などの遠方)
目的地にたどり着けないこともよくあるようで、
富山から石川に帰るのに新潟に行ってしまうなど、
びっくりエピソードにも事欠かず、
講演先の関係者は、誰もが本人が到着するまで、
非常に気をもむみたいです(笑)
(そんなときにも、前述の知人が、
〇〇と書かれた電車に乗るんですよ?と、
携帯電話で逐一指示している模様w)
特別支援学校の教諭を長く務めた方ですが、
障害を持つ生徒さんを支援する立場なのに、
実際には、常に生徒さん達に心配されて、
「何かやらかさないように」
みんなから気を配られていたような発言も。
そして、活動拠点のために廃屋を買うと、
リフォームのために建築士の支援者が、
わざわざ遠くからやって来るし、
大工さんのお手伝いが現れて、
家をきれいにして行ってくれるし、
講演CDを聞いていると、
いつも、困ったときには、
最適な人が向こうからやって来て、
いい感じで助けてくれるみたいなんです。
言っちゃえばこれは、
「危なっかしくて見てられない」という、
人として尋常な気持ちによるものだと思いますが、
私はすごく、なるほどなー、と思いました。
何かの熱い思いで活動をするときに、
その中心人物がスーパーマンである必要は、
どこにもないんだな。
むしろ、どこかがダメダメで、
周囲が思わず助けたくなってしまう
ぐらいの人のほうが、
人材も人数も、いい人が集まって
くるのかもしれません。
環境経営に取り組みある経営者のはなし
以前とは社内の雰囲気が変わっていた
そんなときに、環境経営に取り組んでいる、
ある経営者さんにお会いする機会がありました。
使用済みの食用油から、
発電機などで使えるバイオ燃料をつくっており、
公的機関の助成事業に指定されたり、
大手企業と災害時の燃料供給協定なども、
締結されています。
実は、この会社さんとは以前から面識があり、
8年前に研修のお仕事をいただいて、
実際に会社を何度かご訪問したことがあります。
元々は浄化槽などの清掃が本業なので、
当時は、敷地に入ると臭いがしたし、
働いている社員の方も、いかにも作業員風な
ガテン系のオジサマという感じでした。
ところが、今回ご訪問してみると、
なんとなく雰囲気が違うんですよね。
世代交代も進んでいるのでしょうが、
人の質が以前とは変わってきている気がしました。
小さなプラントや分析室なども
見せていただきましたが、
それぞれの部門に、
専門的な担当者がいて、
興味深いお話をたくさん伺ったのですが、
以前はいなかった、この人たちは、
いったい、いつ、どこからやってきたの?
思わず、そっちに興味が行ってしまったぐらい、
各担当者の皆さんには、熟練した印象を、
持ったんですね。
でも、社員数が30名前後の
田舎町の会社です。
しかも、本業は清掃業。
田舎なので、汲み取り業務もやっています。
そんな会社に、なぜ、よさげな人が、
次々来るの?
核になる社員は皆、大手出身者
それぞれの方に出自をお訪ねしたところ、
Aさん・・・首都圏の大手建設会社
Bさん・・・大手サッシメーカー
Cさん・・・大手電機メーカー
でした。
BさんとCさんはご年齢的に、
たぶん定年後の再就職で、
地元の工場や事業者のご出身だと思いますが、
一番若いAさんは、首都圏からの移住者です。
別な目的で当地に滞在しているうちに、
それまでの会社を辞めて、
こちらに住み着いてしまったようですが、
こちらで就職するにあたっての、
この会社の選択理由としては、
「夢がある」「先端技術」「未来志向」
などをキーワードに掲げ、最後に、
「社長の人柄」も挙げてくれました。
でもね、ここの社長さん、
ほんの少しだけ変わった人なんですよ。
悪い方では全然なく、
むしろいい人過ぎて、かつ、理想も高く熱く、
お話を伺っていると、女性の私は、
「そんなこと、本当に可能なんだろうか?」
と、つい思ってしまうんですが、
熱く夢を語る姿って、男性を惹き付けるのかな。
人材は低きに流れる
そしてもうひとつ。
ここで先ほどの、山元加津子さんのお話と、
ようやく少しだけリンクするのですが、
こちらの社長さんは、本当に腰が低いんです。
誰に対しても、深々と頭を下げて、
「自分は何もわからないので教えてください」
って言うんですよ。
熱く夢は語りますけど、
「俺に付いて来い」という感じが全くなく、
むしろ、「教えてください」なんです。
もしそういわれたら、
自分が今持っている技術を、
再びどこかで生かしたいと思っている
定年退職には大きく響くと思います。
自分らしさを存分発揮できるのですから。
そう、思った時に、
本来の意味とは違う意味で、
「水は低きに流れる」
という言葉を思い出しました。
この言葉の正しい意味は、
人は安易な方向に流されやすい、
という事柄を例えたものですが、
人間は、自分よりも低いと感じた方向に、
自然に流れ込んでいくんじゃないですかね。
山元さんの場合は、
「自分が助けてあげないと何もできないのでは?」
という気持ち、
この社長の場合は、
「自分の知識や能力を発揮してお手伝いしたい」
という気持ち。
キーワードはどちらも、
救援や援助ですが、
それっていずれも、
自分の特長を生かせる、
自分らしさの確認であり、
存在意義の自己肯定なんですよね。
そんなところから、
人を募ったり、集めたりできる人は、
強いか弱いかのどちらか、
なんじゃないかと思い始めました。
と、すれば、強い人になるよりも、
弱い人になる方が簡単ですよね(笑)
(ここで突然現実的になる私w)
だとすれば、人材募集や人集めをしたい人は、
そっちのアプローチを目指した方が、
より、簡単で、
より効果的なんじゃないでしょうか。
かの松下幸之助さんも、
ご自身で「病弱だったことが成功の最大要因」
と言っていますが(人任せ→人が育つ)
何もできないことは、むしろいいことなのかもね。
私も現在、ある勉強会の会長をやっていますが、
ちょっとそっちの方向で、
優秀な人材の獲得を目指したいと、
思い始めました(笑)
「何もできない」と「何もしない」は、
別もものだよなーと、思いつつwww?