下世話な興味と関心が主体的にアクセス解析に取り組むモチベーション

 

今日、私がお仕事で関わっている
法人さんの担当者N子さんから、
やたらハイテンションなメッセージ届きました。

 

ぷらたなすさん!!
うちの会社のホームページ、
カルチャー大学(仮名)から、
見られているみたいなんです!

 

その会社さんは、
(本業の)人材育成というよりも、
「うちの女性事務スタッフに、
ウェブのこととか、SNS発信とか、
やり方を色々教えたってー」
と、社長から個人的に頼まれた会社さんで、
一応、形ばかりの契約書はつくりましたが、
展示会の取材とか、動画のアップの代行とか、
いったいどこまでが業務範囲なんだか、
先方もこっちも、よくわかっていないまま、
だからと言って、お互いに、
固いことを言うこともなく、
なんとなく10年ぐらい続いている仕事先です。

 

先代の事務スタッフが介護で辞めちゃったので、
いまは私が関わってから2代目の方なのですが、
この人(40代)が、ウェブ系はからきし苦手みたいで、
そっち方面の作業になると、
いきなり、別人のように愚痴っぽくなるんですよねぇ・・・

 

彼女の仕事は言ってしまえば、雑用で、
DMを発送したり、消耗品を調達したり、
合間にTwitterでつぶやいて、
たまにブログを書いて、
要するに今まで、
専門の担当者がいなかった作業が、
彼女の「専門」になっているんですが、
その中に、ホームページのアクセス解析、
ってのがあるんですよね。

 

社長がどっからか、
「見ないとダメ」って聞いてきて、
自分ではよくわからないので、
N子さんに調べさせて、
月一でレポートを出してもらっているんですが、
N子さんは、そういったことには詳しくないので、
手順よりも何よりも、概念が全く理解できず、
いつも中味などは何も考えずに、
既定の手順をこなすだけだったので、
そりゃ、退屈でつまんなくて面倒で飽きるわな。

 

そのN子さんが、突然、
「うちのホームページ、
カルチャー大学(仮名)が見てるー!」
って、メッセージを送って来たものだから、
なんだかうれしくなりました。

 

話をよく聞いたら、カルチャー大学(仮名)って、
N子さんの息子さんが出た大学で、
しかも成績が良くて、卒業式では、
挨拶もやったみたいなんですよ。

 

N子さんには、IPアドレスの持ち主を確認したり、
https://www.nic.ad.jp/ja/ とか、
https://www.iphiroba.jp/ とか…)
ドメインから組織を確認する方法
http://whois.jprs.jp/ とか
https://www.internic.net/whois.html など)など、
色々教えてあげて、
会社のサイトがどこから見られているのか、
条件次第では確認可能と伝えていましたが、
その作業をまとめている中で、
息子さんが出た大学からのアクセスを発見して、
途端に盛り上がっちゃったんですね。

 

「先生が見ているのかなぁ?学生さんかなぁ?」と、
やけにワクワクと楽しそうな文面なので、
「就職先を探している新4年生なんじゃないの?」
と、思えず答えたら、
「調べてみます!!!」だって。

 

ちょっと!

 

「調べてみます!!!」だってよ。

 

今まで彼女から、
この作業に関して、
こんな前向きなセリフ、
一度も聞いたことがないよ(笑)

 

そして数分後に返事が来ました。

 

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調べました!
先生か生徒さんかはわかりませんが、
リンク元がTwitterだったので、
時期的に、私が先週つぶやいた、
弊社の展示会から来ていると思われます。
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Twitterから展示会の記事を見て、
次に会社概要を見て、
そのあと、社長のブログを見て、
帰っていったようです。
各記事とも10数秒で遷移しているので、
とりあえず中身には目を通しているっぽいです!
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は~~~!!!
驚いたね、びっくりしちゃったね。

 

あんだけ、何度言っても覚えず、
作業自体が「嫌いだ」と言っていたN子さんが、
自分が良く知っている組織からのアクセスだと、
こんだけ一生懸命、自力で調べるんだ!

 

私は、人間が主体的に
関心を持つことのエネルギーを知り、
かつ、「興味本位」がどれだけ強力かを、
本日思い知りました(笑)

 

*    *    *    *

 

考えてみれば、企業のアクセス解析っていうのは、
実際にウェブ製作に関わっている人でなければ、
やらされ感が強い作業ですよね。

 

確かに、私がなぜ、
自分のホームページ(本業のほう)の
アクセス解析を四六時中見ているかと言えば、
それが自分の収入に
密接に関わって来るからです。

 

アクセス元が学校なら、
あ、学校関係者が見ているな?と思うし、
特定の企業なら、講師を探しているのかな?
と考えて、動きを追跡したりしますもん。

 

そこで、プロフィールのページを、
何度も確認していたり、
メールフォームのページを見たり、
1日の間に特定の業務関係のページを
何度も何度も見ているようなら、
たぶん、近いうちにその会社から、
問い合わせや仕事のオファーが来るでしょう。

 

そのときに、
相手がどのページをよく見ているか?で、
こちらのプレゼン内容のキモも変わってきます。

 

単発の講演なのか、社員研修なのか、
人材育成のコンサルなのか?
継続社員指導なのか?

 

そういったところを、
リモートホストから割り出した
相手先のホームページを見ながら、
コンタクトがあったときの、
戦略を練るんですよね。

 

だから、面白いんです。
だから、楽しいんです。

 

もしN子さんが、この面白さを、
今日、少しでも感じ取ったなら、
N子さんの取り組み姿勢は変わっていくし、
スキルも理解度も、大きく伸びていくことでしょう。

 

人間はやっぱりね、
身近で下世話な興味と関心が、
一番のモチベーションなのよね。

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