05.「快くは思っていない」と言いながらも取りあえず夫の機嫌が直る

運転席

権三郎先生からメッセージが届いたのが金曜日。翌日の土曜日、まだ部屋で寝ている夫に「なんか、雪が降って来たよ?」と教えに行くと、「え?本当?」といたって普通に起きてきた。

えー、珍しい。

昨夜のように、不機嫌なまま、決裂状態のままお互いに布団に入った日は、だいたい、朝に声をかけても返事はしないし、起きても来ない。たとえ起きて来ても、なるべく私と顔を合わせないように、誰もいなくなった台所に降りてきて、不愉快そうにひとりで朝ご飯を食べ、さっさと二階に上がり、乱暴に扉をしめて部屋にこもっている。

はー、今日は普通じゃん、と言いながら、午前中は、出版の話には触れずに、穏やかに過ごす。

だけどその日は、夜に夫をある会合に送って行かなくちゃいけないんだよね。この車内が恐怖だな。

夜になって、車を出すと、「おれ、お金を出さないって言ってるわけじゃないからね」と、夫のほうから話に触れてきた。

「いい塩梅に、今はそれができるし、あんたが稼いだお金だから、あんたがそれを何に使おうが、それは別にいいんだけど、今でさえ、仕事に追われて、ひーひー言ってんのに、この上また新しい仕事増やして、いったい、やっていけんの?そっちが疑問。」

「うーん、たぶんそうはならないよ」

「なんでわかんの?おれは無理だと思うけど」

「うーん、この数か月は、そっちに軸足を置くから。仕事を減らしてでもそっちやる。こんな機会はもうないかもしれないんで比重をそっちにかける」

ちなみにうちの夫は、私がアフィリエイトをやることに関しては、もろ手を挙げての大賛成で、半年間アフィリエイトに専念できるように、半年分の収入を今から貯めようとまで言った人です。まぁ、やっぱり今のように出張続きで不在がちにならず、「奥さんが在宅」ということに、淡い夢とファンタジーを描いているんだと思う。そんな風に思うぐらい、私、夫に寂しい思いをさせていたのかなぁ・・・

「だいたいさ、本を出してあんたに何のメリットがあんの?」

そこなんだよ、そこが夫には理解できない・・・

「まず仕事の単価が上がるでしょ。そうしたら、今みたいに単価の低い仕事を数こなして頑張らなくてもよくなるかもしれないじゃない?(これは幾分、夫向けの過大な説明かもw)だったら、アフィリエイトよりも、よっぽど確実じゃない?」

「え?そうなの?」

「そうだよ、いくら、あるコンサルの指導を受けた人たちが、みんな高額稼いでいるっていっても、それはそのコンサルが大げさに言っているのかもしれないし、中には脱落者や結果を出せない人もいるでしょ?それにアフィリエイトはサイトが育つまで時間がかかるので、だったら本を出した方が、よっぽど手っ取り早いかもしれないんだよ?(これも、多分に夫向けの説明(笑))」

「なんだ、そうなの?」

「たぶん」

「まあいいさ、とにかくお金は出すけど、快くは思っていないからね、おれは」

「わかってる」

そんな話をしている間に、会場に着きました。

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